歯周病は、歯を支えている周りの組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)が歯周病菌によって破壊されていく感染症で治療をせずに放っておくと歯が揺れて噛めなくなり、最後には抜けてしまうこともあるこわい病気です。 30歳以上の多くの方々がかかっており、歯を失う原因の約半数が歯周病と言われています。 歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があります。歯みがきを怠るとこのポケットにプラークがたまります。たまったプラークが歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。歯肉の炎症を放置しておくと症状はますます悪化していきます。歯周病はむし歯と違い、痛みなどの自覚症状が出にくく、気付かずに歯科医院に行かないうちに手遅れになってしまうことも少なくありません。早期発見のためにも定期的に検診を行うことが大切です。
歯周病が心疾患や脳疾患などのリスクを高める可能性があることがわかってきました。 歯周病は口腔内の細菌の感染によって引き起こされる病気ですが、その細菌やそれが作り出す毒素や炎症を引き起こす物質が患部から血液中に入り、全身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。そのため、歯周疾患は口腔領域の問題だけにとどまらず、全身の健康に影響を及ぼします。
【case1】 2000~2012年 現在66才 女性
12年前から来院されているNさん初診時は歯肉の出血と腫れを大変気にされていました。 3ヶ月に1度定期健診に来院し、現在では歯肉の腫れもなくなり、ブラッシング時の出血も気にならなくなったそうです。
【case2】 2003~2011年 現在26才 男性
思春期に歯肉炎を発症したTさん歯肉炎の治療で歯肉が改善し、8年経過した今も半年に一度来院されています。 とてもキレイなお口の中ですね!